第91回相続コラム 相続の必須知識-戸籍についてまとめ

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第91回相続コラム 相続の必須知識-戸籍についてまとめ

第91回相続コラム 相続の必須知識-戸籍についてまとめ

世田谷で相続や遺言について数多くの相談を受けている当事務所ですが、相続のご相談の中で必ずといっていいほど戸籍についての質問を受けます。知っているようで意外と知らない戸籍について、Q&A形式で解説したいと思います。

 

本籍地とは何ですか?住所との違いは何ですか?

「本籍」とは戸籍の所在場所をいい、「住所」は実際に生活をしている中心地をいいます。本籍と住所は必ずしも同じではなく、市区町村が違うことも珍しくありません。

 

自分の本籍を忘れてしまいましたがどのように調べればよいですか?

住所地の役所で本籍の記載がある住民票を取得すれば本籍を確認することができます

 

戸籍謄本は住民票が取れる同じ役所で取得できますか?

本籍地が住所地と違う市区町村の場合は、同じ役所で戸籍謄本を取得することはできません。

 

本籍地が他県にありますが、戸籍謄本を取るために平日に現地まで行かなければいけませんか?

戸籍謄本は郵送で取り寄せすることも可能です。郵送での取り寄せ方法については各市区町村のHPを確認すると概ね分かりやすく説明がされています。

 

筆頭者とは誰のことですか?

「筆頭者」とは、戸籍の一番最初に名前が書いてある人のことです。結婚している方の戸籍の筆頭者は、結婚によって苗字が変わらなかった方となります。筆頭者は、亡くなっても変わりません独身の方の場合は父母のいずれかであることがほとんどです。

 

戸籍謄本と戸籍抄本の違いは何ですか?

「戸籍謄本」は、「戸籍簿に記載のある全員」の戸籍証明です。コンピュータ化後の戸籍は「全部事項証明」となります。例えば婚姻届を本籍地以外に出すときは戸籍謄本を添付します。

「戸籍抄本」は、「一部」の戸籍証明です。コンピュータ化後の戸籍は「個人事項証明」となります。例えば個人のパスポート申請等に添付します。

 

戸籍謄本と除籍謄本の違いは何ですか?

結婚や死亡等で戸籍から全員がいなくなり閉鎖されている謄本のことを除籍謄本と呼びます。役所で取得する際の一般的な手数料は、戸籍謄本が450円、除籍謄本が750円です。

 

戸籍謄本には有効期限はありますか?

戸籍謄本に一般的な有効期限はありませんが、提出先の金融機関等によっては3ヶ月~半年の有効期限を求められる場合があります

 

戸籍の附票とは何ですか?

「戸籍の附票」には、そこに本籍を置いている期間の、戸籍に記載されている方の住所の履歴が記載されています。住所地ではなく本籍地の役所で取得することができます。 古い住所の証明のために必要となる場合があります。

 

改製原戸籍とは何ですか?

戸籍の形式、様式を変更する法律の改正によって閉鎖された、変更以前の古い形式の戸籍のことを「かいせいはらこせき」又は「かいせいげんこせき」と呼んでいます。

 

「被相続人の出生から死亡までの戸籍」を揃えるとは具体的にどのような作業でしょうか?

被相続人の法定相続人の範囲を確定させるためには、被相続人に子供がいるかどうか等を、全ての戸籍を遡って確認する必要があります。最後の除籍謄本や途中の改製原戸籍だけを見ても、全ての子供が記載されているとは限らないからです。被相続人に子供がいない場合は、被相続人の兄弟を確定させるために、被相続人本人の戸籍だけでなく、被相続人の両親の出生から死亡までの戸籍を揃える必要があることも珍しくありません。

 

当事務所では相続に関する相談を幅広くお受けしております。お気軽にご相談ください。