第135回相続コラム 相続の際に必要となる遺産整理とは

相続コラム

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第135回相続コラム 相続の際に必要となる遺産整理とは

第135回相続コラム 相続の際に必要となる遺産整理とは

被相続人が亡くなり、相続が発生すると「遺産整理」が必要になるという話を聞いたことがありますでしょうか。今回のコラムでは、被相続人が亡くなった際に必要となる「遺産整理」とは何か、具体的にどんな手続きが必要なのかについて解説したいと思います。

 

遺産整理とは

「遺産整理」という言葉は、実は法律上の用語ではなく、明確な定義は定まっておりません。使う方によって若干の違いがありますが、一般的に、遺産整理とは、被相続人が亡くなった際に必要となる相続手続き全般を指します。具体的には、相続人や相続財産の洗い出しを行い、遺産を分配し、各種名義変更等の手続きを行い、財産が多い場合には相続税の申告などを行います。

これらの手続きの中には、専門家の手助けがないと困難な手続きがあったり、また、期限が設けられている手続きもあるため、弁護士、司法書士、税理士などの専門家や銀行などへ代行の依頼をする方も珍しくありません。

 

遺産整理の流れ

遺産整理は、一般的に以下のような流れで行います。

遺言書の有無を確認する

故人の遺産は、遺言があればそれに従って遺産を分配し、なければ相続人間で遺産分割協議というものを行い分配することになり、遺言の有無によって必要な手続きが変わってきます。そのため、遺言書の有無を確認することが必要になります。

相続人を調査する

遺産を遺産分割協議で分配する場合など、遺産整理を行う際には、誰が相続人なのかを確定させる必要があります。被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本等を取得することによって調査することができます。後のほぼ全ての手続きで相続人を確定させることが必要になるため、「法定相続情報一覧図」を作成しておくと便利になります。

「法定相続情報一覧図」について詳しくは「第17回相続コラム 相続手続きに便利な法定相続情報証明制度とは」をご覧ください。

相続財産を調査する

現金・預金・不動産・自動車・有価証券・金銭債権などのプラスの財産はもちろん、借金などのマイナスの財産も相続の対象となるため、調査が必要になります。最近ですと、ネットバンキングなどを利用されている方も増えているため、オンライン上の財産の調査も必要になります。

遺産分割協議にて遺産分割協議書を作成する

遺言がない場合には、相続人間で相続財産を具体的にどのように分配するのかを決める、遺産分割協議というものが必要になり、その結果を遺産分割協議書という書面に残します。分配した財産の名義変更等の手続きにこの遺産分割協議書が必要になるため、重要な書面になります。

各種名義変更の手続をする

銀行口座や不動産などの、相続した財産の名義を変更する手続きが必要になります。特に相続した不動産の名義変更である相続登記は、法律により義務化されたため、罰則の適用を回避するためにも確実に行う必要があります。

相続税の申告する

多額の財産を相続した場合には、相続税の申告をしなければなりません。相続財産を調査する際に、相続税を申告する必要があるか否かを判断し、必要であれば相続税を申告することになります。

 

安心確実な遺産整理には専門家の活用も視野にいれる

遺産整理には、複雑な手続きがあったり、また、専門的な知識が要求される手続きが少なくないため、専門家の手を借りる方が多くいらっしゃいます。当事務所では、「相続手続き丸ごとサポート」というサービス名で、遺産整理のお手伝いをさせて頂いております。また、サポートが必要かどうか知りたいという方に、無料相談も行っております。遺産整理でお悩みの方は、お気軽に当事務所までご相談ください。