第109回相続コラム “まさか”の事態に備えるーコロナ禍だからこそ考えたい相続対策

相続コラム

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第109回相続コラム “まさか”の事態に備えるーコロナ禍だからこそ考えたい相続対策

第109回相続コラム “まさか”の事態に備えるーコロナ禍だからこそ考えたい相続対策

相続の手続きは平常時でも大変なもの。ましてやコロナ禍というイレギュラーな状況ではさらに大変になる場合もあります。ただでさえ相続という場面になると、様々な手続きでとてもあわただしく、誰しもが混乱します。
予め知識をつけておくことで、突然の事態にも混乱せず対応できるかと思います。

今回のコラムでは、実際にコロナ禍で相続が発生した場合、少しでも安心できるように今からできる相続対策や相続の手続きについて解説したいと思います。

 

コロナ禍に相続が発生した場合の対策

必要書類の入手時に電話やWEBを活用

必要書類が入手できない時は電話やWEBを活用しましょう。相続の手続きについては流れが複雑で、また用意する書類が多く、ひとつひとつ準備するのも苦労します。

人によっては仕事柄、コロナ等の影響もあり容易に外出できないこともあるかと思います。その場合は電話連絡やWEBなどで必要書類を取り寄せ可能な場合がありますので発行元などに確認することをおすすめします。

相続税の申請時間が足りない時は延長申請が可能です。

相続税の申告は、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10か月以内に行う必要があります。

ただし、「やむを得ない」場合は申告・納付期限の延長措置がとられます。新型コロナウィルスに感染したことはもちろん、感染リスクを避けたいため外出したくないことも、この「やむを得ない」事由に含まれ、延長措置をとる事が可能です。

延長手続きは申告書に理由を記載し申請するだけです。

延長期間は「やむを得ない理由」がなくなった日から2カ月以内と定められていますので、覚えておいてください。相続税の申告であれば、WEB上での申請も可能です。

 

今からできる相続対策

今からできる相続対策として、生前贈与を活用する方法があります。

「生前贈与」とは、自己の財産を生きている間に他人に譲り渡すことをいいます。

元気なうちに資産を譲り渡すことができますので、コロナ禍の中での突然の相続という混乱を避けることが可能であり、渡す人も受け取る人も安心できます。また、相続税の課税対象を減らすことができるというメリットがあります。しかし、その反面、贈与税が発生し、相続税と比較して税率が非常に高いというデメリットがありますので、専門家の相談を受けてから行うことをおすすめします。

また、柔軟な相続対策として近年注目されている家族信託という手段もあります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

第59回相続コラム 最近注目の家族信託とは?
第60回相続コラム 信託の相続における活用例 ? 2次相続対策
第61回相続コラム 遺言ではできない毎月の定額支払!?
第62回相続コラム 具体的事例で学ぶ家族信託
第64回相続コラム 信託の相続における活用例 ? 遺産の活用

コロナ禍の相続対策は専門家のオンライン相談の活用もオススメ

今は未曽有のコロナ禍。あらゆる手続きがイレギュラーとなることがあります。
相続も例外ではありません。今までの当たり前ができなくなったり、逆に新しくできることが増えた面もあります。必要書類の取り寄せなどは当事務所にお任せ頂ければ、外出せずとも揃えることができます。また万が一に備え生前贈与等を検討される場合にも、税金面や手続き面で専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

当事務所では相続についてのご相談を広くお受けしております。初回のご相談は無料です。またオンライン相談・電話相談も可能となっておりますのでお気軽にご相談ください。